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診療案内
Suzuki dental clinic

予防歯科

歯医者さんに行くのは「歯が痛くなってから」と思っていませんか?
治療ではなく予防のために、痛みもないのにわざわざ歯科医院に通うメリットはあるのでしょうか。

近年、歯科でも症状が現れる前に予防的な治療をする「予防歯科」の重要性が指摘されるようになってきています。
予防歯科では、むし歯や歯周病などのお口の中の病気を未然に防ぐための検査や治療を行います。
症状が出る前から定期的に歯科医院でメンテナンスをすることで、将来的に歯を失うリスクを減らすことができるのです。

予防歯科受診
3つのメリット

  1. むし歯や歯周病の早期発見

    予防歯科医院で定期的に検診を受けることで、むし歯や歯周病を早期に発見できます。
    早い段階であれば治療も軽く済みます。

  2. 健康な歯を
    長く維持し続けられる

    ご自身の歯は削ったり抜いてしまうと、代替えの修復物で機能を取り戻すことはできますが、歯そのものを元に戻すことはできません。修復物は天然の歯よりも耐久性が低く、一度治療した歯はその後も治療が必要となる場合があります。
    できるだけご自身の歯を残すためにも予防歯科の受診はメリットがあります。

  3. 経済的負担が軽くなる

    定期検診にも費用はかかりますが、長い目で見た時に歯科治療にかかる費用を抑える効果があります。
    むし歯や歯周病などの症状が進んでしまってからの治療は、費用も治療期間も多くかかってしまいます。

    <2020年4月診療報酬改定>
    2020年4月以前は、予防歯科の観点で必要とされる治療は自費でした。
    現在は保険適用の対象になっていることから、より予防歯科治療を受けやすい環境が整っています。

予防歯科で減らせるリスク

  • むし歯・歯周病

  • 歯の汚れ・着色

  • 口臭

  • 全身疾患

プロフェッショナルの手による歯のクリーニング

すずき歯科五反田Gタワークリニックの予防歯科では、PMTCをお受けいただいています。
PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略です。
訳すと「歯科医師や歯科衛生士などプロによる(Professional)、専用器具・器械を使用して(Mechanical)、歯を(Tooth)、磨く(Cleaning)こと」となります。
PMTCでは歯みがきでは落としきれなかった歯垢や歯表面の細菌の膜(バイオフィルム)を除去することができます。
またコーヒーや紅茶、赤ワイン、タバコのヤニなどによる頑固な着色汚れも取り除くので、健康的で美しい歯本来の白さを取り戻すことができます。

PMTCの効果

歯質の強化
PMTCで歯を磨く際には、歯と同じ成分を配合したペーストを使用し、歯の凸凹を埋めます。
歯の表面が滑らかになることでステイン(歯の汚れ)をつきにくくし、再石灰化を促します。仕上げにはフッ素塗布を行い歯のエナメル質が強化され歯が丈夫になります。
むし歯予防
PMTCではむし歯の原因となる歯垢(プラーク)や歯石、バイオフィルムを除去しますので、むし歯そのものの予防ができます。また、歯の表面を磨くことでプラークがつきにくくなり、フッ化物が浸透しやすくします。
歯周病・歯肉炎
の改善と予防
Tooth Cleaning(歯を磨く)だけでなく、歯と歯ぐきの間(歯肉縁下数ミリ付近)まで歯垢(プラーク)を除去しますので、歯肉の症状も改善されます。引き締まった健康な歯肉は、歯周病や歯肉炎の予防にもつながります。
本来の歯の
白さに
歯の表面についたコーヒーや紅茶、赤ワイン、食物による着色やタバコのヤニを取り除きますので、本来の自然な歯の白さを取り戻すことができます。歯の表面を磨くことで、汚れ自体がつきにくくなります。

PMTCは自費[全顎1回:所要約1時間/9,900円(税込)]となります。

4か月~6か月に一度のお手入れをお勧めしています。

年齢に応じた予防歯科

すずき歯科五反田Gタワークリニックでは単にむし歯や歯周病の予防をするだけではなく、対象年齢を3つのステージに分け各ステージに合った予防法を行います。

この時期は無歯期~永久歯列完成期であり、劇的に成長・変化する時期です。
単にむし歯の予防や歯列矯正(歯並び)だけではなく、嚥下機能・咀嚼機能・構音機能・口呼吸・栄養といった小児口腔機能発達評価、支援も行います。

  • 乳歯・幼若永久歯に対するフッ化物塗布
  • 乳歯列期より将来の歯並びの乱れを予測し、ケースによっては非抜歯による床拡大歯列矯正
  • 小児口腔機能発達評価、口腔諸器官運動トレーニング
  • 食育

この時期はむし歯や歯周病によって歯を失わないように、定期的な口腔ケアが必要な期間です。多くの場合、むし歯→抜髄→根尖性歯周炎→歯根破折→抜歯、歯周病→抜歯という経過をたどり、歯を失います。
歯並びが悪く口腔ケアが難しい場合には、矯正治療も必要となります。出来るだけ歯を削らずに天然歯であることが、歯を失うことを防ぎます。やむを得ず歯を失ってしまった場合には、残った歯にダメージを与えない治療法を選択しなければなりません。歯科の治療は、ブリッジ・入れ歯・インプラントの三つに分けられます。どの治療法が最も良い方法なのか選択するのも予防歯科の一つです。

  • PMTC
  • フッ化物塗布
  • セラミック治療
  • 矯正治療
  • インプラント治療

現在の日本は、65歳以上の人口の割合が全人口の21%以上を占めている「超高齢社会」です。今後も高齢者率は高くなると予測されており2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られています。
2019年のデータでは「平均寿命」は男性81.64年、女性87.74年となっています。しかしながら、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送っている期間を示す「健康寿命」が、男性72.68歳、女性75.38歳となっています。この平均寿命との開きをなるべく縮めるために口腔ケアが重要だと考えられています。
青年期・成人期・壮年期(13歳〜64歳)の予防歯科と同様の予防法に加えて老年期特有のケアを行います。

  • フレイル・サルコペニア・オーラルフレイル予防
  • 咀嚼能力検査
  • 咬合圧検査
  • 舌圧検査

予防歯科をより深く理解するための用語集

フレイル
海外の老年医学の分野で使用されている「Frailty(虚弱)」が語源です。
厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされています。
つまり、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。
身体的機能や認知機能の低下に早めに気付き、正しく介入(治療や予防)することで、サポートが少なく済む状態を長く維持することが大切です。
サルコペニア
加齢による筋肉量の減少および筋力の低下のことを指します。
ギリシャ語で筋肉を意味する「サルコ(sarx/sarco):筋肉」と喪失を意味する「ペニア(penia):喪失」を合わせた造語です。
サルコペニアになると、歩く、立ち上がるなどの日常生活の基本的な動作に影響が生じ、介護が必要になったり、転倒しやすくなったりします。
また、各種疾患の重症化や生存期間にもサルコペニアが影響するとされ、現在は様々な診療科にまたがってサルコペニアが注目されています。
オーラルフレイル
加齢による衰えのひとつで、食物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下したり、滑舌が悪くなったりするなど“口”に関連する機能が低下しつつある状態のことを指します。症状に早めに気づき、その兆候が見られたときに適切な改善対策を行っていくことが大切です。
< 前フレイル期 >
年齢を重ねるごとに生活範囲が狭くなる、精神的に不安定になりやすいといった状態が生じ、それに伴って口腔の健康状態を維持するための意欲が減退していくケースが多くみられます。意欲の減退に伴い、口腔ケアがおろそかになり、歯周病や残存歯数の低下などが引き起こされやすくなる状態をいいます。
< オーラルフレイル期 >
前フレイル期を経てさらに口腔機能の低下が進むと、食事時にむせこむ、硬いものが噛めなくなる、滑舌が悪くなるといったさまざまな症状が現れるようになります。
< フレイル期 >
オーラルフレイル期がさらに進と、飲み込めない、噛むことができないといった最終的な“フレイル期”に至ります。
口腔機能低下症
加齢だけでなく、疾患や障害など様々な要因によって口腔の機能が複合的に低下している疾患のことです。

適切な治療をしないまま放置しておくと、咀嚼機能不全や摂食嚥下障害となって全身的な健康を損ないます。高齢者は、むし歯や歯周病、入れ歯が合わないなどの要因に加え、加齢や全身疾患によっても口腔機能が低下しやすく、また、低栄養や寝たきりに近い状態が続くことでの活動性の低下、薬の副作用などによっても複雑な病態を呈することが多くみれます。個々の生活環境や全身状態を見据えて口腔機能を適切に管理する必要があります。